徳島からクルマで約4時間。
なかなかの道のりでやっとたどり着いたのが
「渓谷の隠れ宿 祖谷美人」。
祖谷は(いや)と読みます。
これは読めない!
平家の落ち武者が闘いに敗れて居ついたと
言われるだけあって、ここはかなりの山奥です。
これなら源氏たちも追ってこれまい。
源氏は来なかったようだが、中田英寿は来たようです。
玄関脇に女将さんと写真が。
ただ、それだけに山々が神々しいほどにそそり立ち、まさに別世界。
「祖谷美人」は、その山々の中腹にあり、隣に渓谷があるので、
部屋からの景色は空中に浮いてるかのよう。
部屋付きの露天風呂に入りながら紅葉を見るのはオツです。
室内は2011年にリフォームしたそうで、かなりきれいです。
まったく不満もないのだけど、驚きもない。。
部屋は10畳プラス縁側、そしてその奥に露天風呂。
天井も高く広く感じますよ。
お食事は食堂の個室で。
ただ、これにはワケがあって、なんと囲炉裏端で魚を焼いたり、
鍋を火にかけながら食べるのです!
串に刺さった鮎をパチパチ音を立てながら焼き、
お酒をクイクイ飲んでると、顔も火照り…ちょっと眠くなってしまう笑。
これと言って不満もない宿だけど、
サービスなど特に驚きもないという印象。
日本でも稀な景観を部屋の露天風呂で独り占めできる、
というのが最大の特徴。
逆に言うと、これだけのロケーション、きれいな室内、など
なかなか条件がいいのでもうちょっと遊び心を入れて
一皮剥ければ名旅館になれる可能性もある。
満足度★★★☆
すっきりきれいです。
お部屋の窓から見るとこんな感じ。すごいです。日本昔話の世界。
雨がやんで霧が出ており、もう仙人が出てきても驚かない。
お夕食です。田楽や鮎の塩焼きなど。昼間の長時間ドライブの疲れか、
火にあたり、お酒でコックリコックリ。
山の幸多し。お料理も志高く、囲炉裏を使わないものは雅な感じ。
お鍋がまたあたたまる。よくあるチャッカマンで点火する一人鍋じゃない
のがいい。
宿に向かう途中の道。なんだかすごいとこ来ちゃったな。と思った。
祖谷の名物、日本三大奇橋の一つ、かずら橋。葛類を
使って作った。平家の落ち人が源氏が追いかけてきても
すぎ切り落とせるように、などいろいろないわくがある。
見た目的にも、雨に濡れて、生き物のようにみえる
不思議な橋でした。