さて、城崎温泉の外湯を巡ってみましょう。
おすすめの第一位は、なんと言っても「御所の湯」ですよ。
1267年、南北朝時代に、後掘河天皇が入湯の記録がある由緒正しい湯。
一応、効果としては「美人の湯」だそうです。
ちなみに志賀直哉の「暗夜行路」にも登場します。
御池に囲まれたまるで極楽浄土のような外観。
建物もまるで仏教寺院のような美しさ。
こんな建物の中に温泉があるなんて、なんて贅沢。
建物の中も凝ってます。浮世絵風の襖絵や、天井にも彩鮮やかな絵。
きれいですし清潔。たぶんここが一番新しい外湯なんじゃないかな。
温泉は当然、写真は撮れません。
が、ここもデザイン凝ってます。
内湯の男湯と女湯の仕切りの上には、木の切り株を配置した
ワイルドなデザイン。内湯と言っても、全面ガラス張りなので、
めちゃくちゃ開放感あります。
そして、露天風呂の前には滝っ!!!
ザザーーと絶え間なく、豪快に水音が響きます。
これはマイナスイオンが出まくっている感じ。
個人的に、日本でもトップクラスに好きな露天風呂です。
二階には休憩どころもあります。
続いて「一の湯」。まあこれは入っておくべきでしょう。
江戸時代の温泉医学者が天下一の名湯、と認めたそうです。
歌舞伎座風の建物といい、城崎温泉のど真ん中にあるロケーションといい、
城崎温泉の象徴的外湯といえるでしょう。
まあ、志賀直哉の「城の崎にて」にも登場しますからね。
ここはオサえるべきでしょう。
合格祈願、交通安全、開運招福の湯だそうです。
もはや効能とかじゃなく、願掛けになっております。
続きまして、打って変わって田舎っぽい雰囲気の「鴻の湯」。
コウノトリが足を浸かりに来た、ということでこの名がついた。
効能?は、夫婦円満、不老不死、幸せを招く湯だそう。
いわゆる普通の露天風呂。岩に囲まれ、山の木々が目の前に広がる。
非常にスタンダードな外湯です。
中心部からちょっと離れているので、比較的人も少なく、
せわしない感じがしなくていい。
最後に「まんだら湯」。ここ、入れてないです。残念!
城崎温泉の外湯は午後からだったり、定休日があったりするので、
うまく時間調整しないと入れなかったりしますのでご注意を。
717年、温泉寺の開祖が曼荼羅一千日祈願で、湧き上がった温泉とのこと。
いやーていうか歴史が古い! さすが。
商売繁盛、五穀豊穣、一生一願の湯です。
なにが、痛恨かって、ここは湯船がめっちゃ深いらしいです。
楽しそうだなー。