年末に愛知県は渥美半島の「角上楼」に行ってきました。
渥美半島は半島というだけあって独特の雰囲気。
東京、名古屋という大都市を行きかう人は来ないので、
なんだか本島でありながら、離れ小島に来たような趣。
行き交うクルマもほとんどなく、標識や信号も少ないので、
ずーと一本道をノンストップで走ります。
なんとなく地形も起伏があってダイナミック、大きな建物もないので、
「地(球)の形(かたち)」を感じます。
路の両側にはずーっとキャベツ畑。
「イチゴ狩り」「メロン狩り」なんて看板もところどころにあるから、
キャベツだけじゃなく、春や秋はいろんな作物があるんだろうな。
ところどころ大きな風力発電用の風車もあって
全体的に雄大な感じ。
さて、「角上楼」ですが、夕方に到着。
半島のさきっちょを創造してたけど、
ちょっと手前の田原町の外れにある。
わりと民家の密集しているエリアにあります。
温泉好き、旅館すきからすると、できるだけ俗世間から離れた
場所を好むから、ちょっと残念。
が、建物を見ると、「お、とはいえ、これは期待できるかも」、
と思わせる立派な佇まい。いいねぇ。
実際建物がおもしろかった。
こじんまりとしながらも古い、けどちゃんと手入れして大事に
使っているのがわかる本館、新しめのメゾネットタイプの別館、
こちらも新しめの見晴らしの良さそうな新館で形成。
さらに、蔵をリノベーションしたバーもアリ。
むむ、これはアタリかも。
お部屋は本館。和室と囲炉裏のついた広めの縁側。
そしてこのお部屋、なにがおもしろいって和室に
突然、洋風のバスルームが付いている!
仲居さんに聞くと、バスルームを付けたばかりで、
まだ工事途中とのこと(!)
さすがに、「それ、最初に言ってよ笑」と言いそうに
なったがさすがに吹き出してしまった。
でも、バスルール、着替えの間もあり、思った以上に広かったので
結果的にはうれしいサプライズでした。
というわけで、仲居さんのサービスはけっこう素人。
料理を聞いてもたまに分からなかったり。
でも、なんか憎めない。頑張ってる感じが伝わってきます。
バスルームのお風呂に入ると、
なかなかお湯が溜まらず寒い。
こ、工事中ですもんね。。
気を取り直して、旅館探検へ。
玄関を入ると傾斜のある階段で2階へ。
この傾斜が時代を感じさせておもしろい。
2階の廊下から中庭を見る眺めがベストビューでしょう。
廊下の幅が広く、開放感があっていいです。
ほか、細い廊下通り、別の中庭を通って別館へ行くなど、
なかなか探検できて楽しい。
夕食は名物は「トラフグ」らしいですが、
あんまり河豚に興味がないので郷土料理で。
しじみやめばるなど、地魚が食べられて満足。
お風呂も部屋風呂、きれいな新館にあり、清潔な露天風呂、
木のお風呂で気持ちいい貸し切り風呂など多すぎず少なすぎず
でいい感じ。
もうちょっと頑張ってほしい感じもあるが、
まあまあ満足度の高いお宿と言えそうです。
トラフグ好きにはたまんないのかな。
満足度★★★★
古い建物だけどきれいに使ってます。
看板。姉妹館もあり、そちらは100年以上の古民家を移築。
50mぐらいしか離れてない。
玄関もきれい。
まずは玄関ヨコのロビーで一息。
着くとブランデーを隠し味したケーキとお茶をいただけます。
フワッとした食感と甘すぎない大人の味で美味美味。
お部屋。すんません、着いた早々汚くて。
縁側に囲炉裏が置けるほどひろびろ。これはいい。
窓からの景色。鬱蒼としてますが、他人の目を気にしなくていいかも。
出た、問題の部屋付きお風呂。さすがにまだ完成してないぐらいなんで
きれいですよ。右の洗面台は流れ落ちた水を通す管がない!
付けないのかな。。
その2へ続く。