犬山城下町は昔の家の街並みで、
中は食べ物屋さんやお土産屋さんが多いけれど、
たまに本当に昔からあるお屋敷があります。
「旧磯部邸」がその一つ。
登録有形文化財となっています。
江戸期の木造建築を持つ木造家屋で、通りに面した広さからは
想像つかないほど、奥に長い!
まさにウナギの寝床。というのも、江戸時代の税金は、
通りに面した広さで値段が決まったそうなので、
通りに面したところはできるだけ狭く、そうすると、
奥に長くなった、ということだそうです。なるほどねー。
特徴的なのはまずその屋根。
「起り屋根(むくりやね)」と言うそうで、
ゆるやかな丸みがあります。
これはお金持ちのお家の証拠だそうです。
確かにお金がないとこんな技法使えないわな。
犬山市が1億円ぐらいかけて修理したそうです。
聞けばなんでも答えてくれるガイドのおばさんがいますが、
基本的には野放し。
なので好きなだけ入られるし、
よくわかんなかったら質問できる環境がいい。
食後の散歩がてらいいですよ。
こちらが起り屋根。たしかに丸みがあっておもしろい。
古くから呉服商を営み、富を築いていたそうです。
柏ってのは屋号だそう。なんかマジックで塗りつぶしたみたいだ。
中はご自由にご覧くださいって感じ。靴を脱いで上がるのはNG。
お座敷からは坪庭が見えます。まあ京町家と一緒ですね。
お座敷があって、その横に長々とした土間が続いていきます。
和箪笥が並べられて。。
二階は主人の部屋か。
土間を進むと羽釜が。これでご飯炊いたら美味いだろうなあ。
まだまだ土間が続きます。土間だけで20m以上あるかな。
土間の途中にお風呂。
ここはもうちょっと大きくしたいな(住むなら)。
で井戸も当然あります。水回りは基本土間に、ってことです。
坪庭がありました。お座敷から廊下が続いてて。。
こちら隠居風の和室。自分はこの部屋がいいな(住むなら)。
はい、土間を抜けるとこんな感じ。
奥にはさらに土蔵が見えます。
土蔵前にシャチホコ。昔は屋根の上にあったようです。
土蔵内は建築の博物館みたいになっています。
壁の色だけでもいろいろあるんですね。落ち着いててきれいな色味。
間取り図。いや広いよねえ。
そして細長いよねえ。
なんとなく幾度となく昔のお家を見てきたけど、
ここ旧磯部邸に来ると、日本の町家の構造を理解できますね。
うーんこういう家、ほしい!