さて、お次は俵屋旅館、館内です。
玄関の屏風も見事ながら、まず目につくのはやっぱり
中庭の見事な藤の華。
昔ながらの暗い館内に置いて、明り取りの役目をする中庭は、
それだけにそこはスポットライトを浴びた場所。
勢いよく、そして立体的に空間生かした植え方がいい。
薄紫色の花びらが京都の高貴な優雅さをたたえています。
10に満たない部屋数のため、欧米のホテルのような大きなロビーはありません。
しかし、逆に言うと、ロビーような小さな小部屋が何室かあり、
ほとんど貸し切りのような気分になれます。
館内全体の雰囲気は千利休的な茶室のわびさびを感じます。
壁の泥も質素ながら、よく見ると、何種類もの泥を使って、
廊下ごとに雰囲気が違います。
パブリックスペースは、
個室が2つ、図書室が1つ、そして夜のみ入れる書斎が1つ。
その一つ一つが貸し切り状態なので、
なんとも居心地がいいです。
玄関です。色味を抑えられた館内に金の雅な屏風があざやか。
玄関の屏風下の調度品は、お経を上げに来てくれるお坊さんが
持ってきてくれた椿を模した工芸品。季節感も大切にしてます。
玄関の一部は茶室のようです。
柱や戸の風合い、やわらかい壁の質感などほっとします。
完璧な見立ての中庭。涼しげにして雅。
柱や床など、廊下ごとに材質が変わっていきます。
板の間、石畳み、絨毯など床も廊下ごとに変化。
壁に埋め込まれた壁画の一部。絵にはない、
風合いみたいなものも楽しめる。
壁の風合いも落ち着く。
日中ながら中庭から離れるとけっこう暗い。
でもこの穴蔵感がまた落ち着く。
こちらは廊下から見える別の庭。
各お部屋から必ずそれぞれのお庭が見えるようになっているのも
こころニクい!
しかし、テンション上がって写真撮りまくったなー。
次はパブリックエリアの個室を紹介します。
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